歯科矯正で使用するオーソドックスなワイヤータイプの器具は、主に3つの部品に分かれています。
器具の骨組みとなるのはアーチワイヤーで、そこに歯に触れて圧力を加えるブラケットがいくつも取り付けられます。
そしてブラケットは歯を移動させる距離に合わせて、1本ずつ加える力を調整する必要があります。
そのために使用するのが結紮線です。
ブラケットとアーチワイヤーを巻き込んで締め上げる形で、力を調整していきます。
結紮線には柔らかく細いワイヤー状のものとゴム素材がありますが、いずれも目的は同じです。
ワイヤーだと巻き付ける回数や力加減、ゴムだと取り付ける種類の選択で加減を調整します。
また器具が目立たないように工夫する場合は、ブラケットと同じように白い結紮線が使用されることもあります。