オーソドックスな歯科矯正治療においては、歯の表面にブラケットをあてがい、そこにワイヤーを通してその弾力によって歯を動かしていきます。
ワイヤーにはさまざまな金属が使われていますが、ニッケルもその1つです。
ニッケルは銀白色の金属で、耐食性が高く、耐久性にも優れていることからさまざまな製品の原材料になっています。
調理器具や医療機器、工作機械の部品など枚挙にいとまがありません。
歯科矯正のワイヤーにおいてはニッケルが単独で使われているもののほか、クロムやチタンなどとの合金タイプも何種類かあります。
合金タイプは単独タイプに比べると弾性が高いため、歯にかかる負担が軽いという特徴があります。
また、チタン合金にすると金属アレルギーも比較的出にくくなります。